科学技術の発達に伴い、原子力発電のような大量発電できるものから太陽光など自然エネルギーを活用した発電など様々なものが誕生しました。特に今、注目を集めているのが自然環境を考慮した廃熱利用によるエコ発電です。石油や天然ガスを使用した発電を1次エネルギーと定義するのに対し、工場などで排出される排熱利用は2次エネルギーとされています。ちなみに、熱を利用した発電方法はこれまでも地熱発電などがありました。
排熱利用が注目を集めているのは大規模な1次エネルギーの発電施設よりも圧倒的に安価で導入できることにあります。また、廃熱で発電するには地熱のような高温度が必要かと思われる方も少なくなりません。しかし、実際には比較的低い温度でも発電できる技術が発達しています。小規模の発電であればドライヤーやストーブなど一般家庭で使用している電化製品の発熱を利用しても発電が可能です。
もう1つ、廃熱利用の例として挙げられるのが温水施設です。温水プールなどはごみ焼却場と協力して排熱利用している施設が国内でも多数あります。1次エネルギーによる温度管理よりもコストを抑えることができ最近では介護施設などの浴場にも水温管理の補助として取り入れているケースも増えています。なお、これらのクリーンエネルギーは国や各都道府県も率先的に導入を進めており、企業の導入にも補助金を検討するなどの対応を進めており、今後も利用施設は増えることでしょう。