みなさんは「デスケーラー」と言われて何のことだかわかりますか。
そのような名前は初めて聞いたという方が多いのではないでしょうか。そんなデスケーラーというのは、スケール除去や尿石除去、さび落としなどに使われる溶液のことです。そう言われると、名前を知らぬままその溶液を使ったことがあるという方は多いことでしょう。あるいは、掃除好きの方であればその存在をすでに知っていたかもしれません。
なお、デスケーラーで除去できる代表的な存在であるスケールというのは、マグネシウムとカルシウムの硫酸塩や炭酸塩、ケイ酸塩、水酸化物などからなる固形物のことです。そしてこれらは、水が蒸発することによって水にもともと含まれていた成分や揮発しにくい成分が濃縮され、それらが析出し蓄積することで生じます。そのため、その名を知らぬとも誰もが水回りで目にしたことある存在です。
そんな厄介なスケールやトイレなどのこびりついてしまった尿石などを簡単に落とすことができる溶液こそが、「デスケーラー」です。ただし、その除去は強力な酸の力に由来します。そのため、強酸性であるデスケーラーはその扱いにはもともと注意が必要でした。しかし、最近では強酸性の一般的な性質である強い腐食性が最新技術により制御されたものも多く存在します。さらに、従来のものより安全性も向上しているので、万が一皮膚に付着したとしても受ける影響は少なくなりつつあり、安心して使えます。
